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クリエイターのタブレット活用法 〜照明デザイナー【成松英規さん】の場合〜

あらゆる作業をよりスムーズにしてくれるタブレットは、クリエイターの間でも大人気。今回は、飲食店、住宅、アパレル店、オフィスなどの空間で光を演出する照明デザイナーの成松英規さんに、タブレットの活用法や魅力を伺ってきました。

タブレットを活用してペーパーレス化

デザインのイメージ収集や、照明デザイン作業など、様々な場面でタブレットを活用しているという成松さん。タブレットを使い始めたきっかけや、お気に入りポイントを、実際のお仕事の流れとともに教えて頂きました。

「タブレットの使用歴は9年程で、これまでトータルで5台使用しています。使い始めた一番の理由は、デジタルでありながらも手書きができるという点です。

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世の中、ペーパーレス化が進む中で、タブレットを活用してPCでの作業と紙での作業を両立したいと思ったのがきっかけです。

昔からデジタルガジェットが好きで、デジタルに文字を打つ便利さや、携帯を使ってのデータのやり取りなどはしていたので、今のタブレットならもっと踏み込んだ作業ができると思いました。ただ、筆記用具も好きなので手帳も併せて使っています」

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「普段の仕事の流れですが、まずはクライアント様から照明プランの依頼を受けて打合せをします。

ゆっくりくつろげる空間にするのか緊張感を持たせるのか。お店の明るさ感や照明でピックアップすべきメインのテーマ、ショウアップすべきポイント、クライアント様のオペレーションなどを聞いて照明プランを作成していきます。

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タブレットがあると出先で地図やHPの閲覧、参考写真などを確認しながら、店舗の立地条件まで踏まえた話をスピーディーに進められますね。

その後、図面化した照明プランを、施工会社さんが施工、工事中に問題ないか確認などして、最後に照明の当て込みや調整をしてお店が完成します。

タブレットのお気に入りポイントは、まさにその携帯性と画面の大きさです。外出先でプレゼンテーションや図面確認、照明カタログの閲覧、現場チェック、連絡などするにはタブレットの画面サイズがあれば十分です。昔はPC+紙焼き図面+カタログを持ち歩いていたことを考えるとすごい進歩です」

照明デザイナーならではのタブレット使用例

打合せから作業まで、タブレットをフル活用されている成松さんですが、実際にどんな風に使用されているのか、さらに具体的に教えて頂きました。

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「まずはライティングのイメージ作りです。PDF化した図面に『Autodesk SketchBook』というアプリを使って照明のイメージを簡単にマーカーで描いていきます。

頭の中にあるスポットの効果や間接照明などを実際書き込んでいき照明環境のバランスを確認したり足したり引いたりする作業です。

照明デザイナーとして一番難しいのは、今はまだ無い空間での照明イメージ確認。

照明プランを詰めていくには、PCで作成したCAD図面と頭の中のライティングイメージの整合性を取りながら作業を進める必要があります。そんな時タブレットがあれば、簡単に光のイメージをスケッチできるので、イメージ作りに役立ちます。

クリエイターは絵を描く方が多いと思うのですが、タブレットにペンで気軽に絵を描けて、デジタル保存できるというのはメリットだと思います」

  • Autodesk SketchBook
  • Google Playで手に入れようApp Storeからダウンロード



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「現場で照度を測定する際も『Spectrum Genius Essence』というアプリと、分光器 *1を連携させることで、照明の明るさや演色性、光の色目をタブレットの大画面でチェックすることができます。一度オフィスに帰らなくとも、その場にいながらより現場に適した光を選んでいくことができ、スムーズに仕事を進められるようになりました。

こうして現場で照度を確認した後のクライアント様との打合せでも、タブレットが役立ちます。

*1分光器:
測定したい光を各色(波長)に分解(分光)し、各色の強度を測定する装置

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「照明は光るものなので、実は印刷したものと発光している画面に映したものとでは大分印象が違います。そのため、タブレットでの打合せは紙よりも説得力があります。照明器具を電子カタログで見てもらいながら、クライアント様と一緒に器具を選ぶこともできるので、とても便利です」

  • Spectrum Genius Essence
  • Google Playで手に入れようApp Storeからダウンロード



クリエイターとしておススメするタブレットの活用法

クリエイターとして活躍する成松さんならではの、タブレット活用法も教えて頂きました。

「どんな職業にも共通することですが、仕事を進める上で、依頼や指示出しは早いほうが良いです。どこにいても写真やクラウド保存のデータに直接手書きしてすばやくメールできるのは心強いですね。そこがタブレットの便利な点だと思います。

今は電話よりメールが連絡の主体になっています。ただデザインや色など文章だけでは微妙なニュアンスが伝わりにくいのがデメリットです。

そんな時、メールに添付する資料に『MetaMoJi Note Lite』などのアプリを使って手書きでメモを入れると伝わりやすいので、業者さんなどへの依頼や指示出しの際に活躍しています。

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私は図面や書類や仕様図など、とにかくPDFで保存して手書きができる環境を作っていますが、PDFをよく使う人にはタブレットは特におすすめかと思います。変更してほしい点やこちらのこだわりなどがより伝わると思いますよ。

あとは、ネットで撮影の素材集めをしたりする時に、PCだと場所を選びますが、タブレットであればいつでも思いついた時にイメージを探したりメモしたり出来るのでいいですよね。とにかくタブレットは画像のクリッピングが楽です。気に入った写真、記事、すごいと思う照明手法や流行っているお店のライティングなど空き時間を使って収集できるので、常に新しい知識や情報のインプットが必要なクリエイターにはもってこいだと思いますよ」

  • MetaMoJi Note Lite
  • Google Playで手に入れようApp Storeからダウンロード



仕事でもプライベートでも大活躍のタブレット

あらゆる場面でタブレットを器用に使いこなしている成松さん。いつでも、どんな時でも、デザインを書き込めるタブレットはスケッチブックに近い感覚だと言います。そんなタブレットをプライベート仕事以外でも愛用中という成松さんに、プライベートではどんな風に活用されているのか、最後に教えて頂きました。

「プライベートでは映画をよく観るのでタブレットがマイ映画館です。

うちは2歳の娘と小学生1年生と4年生の息子がいます。長男は地図と電車が好きでよくGoogle Mapsを見てますね。一緒に路線や駅名を調べながら、スケッチブックにホームや電車など最近は架空の路線まで考えて絵を描いています。

他には子どもたちと一緒にゲームでフレンドプレイをしたりすることもありますよ。息子2人はスイミングスクールと習字を習いに行っているのですが、YOUTUBEで一緒に平泳ぎの泳ぎ方を勉強したり、家で気軽できない習字などは習字アプリを使って習字の止め跳ねを教えたりと、いろいろ活用しています。

学校で月の観察などの課題が出ると星座表アプリで一緒にタブレットを夜空にかざしてみたりもしていますよ。

娘は最近自分の写っている写真やビデオを見て喜んでいますね。

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これは今の私の趣味ですが、F1レースをタブレットで観戦することが多いです。DAZN for docomoで息子2人とホンダを応援しています。

仕事用とは別に自宅にもタブレットがあって子供のタブレット使用は実は結構悩みました、親として使う以上は子供の成長にプラスになってほしいですよね。

でも最近はタブレット自体の使用制限などもしっかりしているので、余計な心配もなくなり安心して使っています。仕事はもちろん、プライベートでも様々な役割をはたしてくれるタブレットは、私にとって手放せない存在です」

成松英規さんのプロフィール紹介

D37_15.jpg成松英規
東京都出身
大学卒業後、企業にて建築家やインテリア事務所のライティングディレクションを担当
商業空間の照明設計、機能照明器具の設計、特注器具等の器具設計を学ぶ

退職後、株式会社SHIFTを設立

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