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専門家に聞く!子どもがタブレットを使うときに心がけたい3つのポイント

薄くて持ち運びやすく、画面も大きいタブレットは、親子で一緒に使うのにぴったり。教育現場でも徐々にタブレット学習が導入されはじめ、子どもたちにとって身近なツールとなりつつあります。そこで、子どもがタブレットを使うときに心がけたい3つのポイントを、『子どもたちのインターネット利用について考える研究会』の佐川さんに伺いました。

ポイント1:タブレットと実体験の相互リンクが効果的

現代の子どもたちは、これからのIT社会を担っていく世代。小学校の学習指導要領にはプログラミング教育が導入されるなど、タブレットやスマホは子どもたちにとって無くてはならないツールです。『子どもネット研』が行なった調査結果によると、ほぼ6割の子どもたちが、2歳までに情報通信機器を使い始めたというデータが出ています。



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出典元:子どもネット研



このように、使い始める時期が低年齢化してきていることから、幼少期から生活の中に上手に取り入れていくことが、子どもたちにとってメリットが大きいと佐川さんは言います。

「幼いお子さんの場合、日常では体験しにくいことにタブレットを使ってみましょう。例えば、動物や虫などの鳴き声を聴いたり、細かな部分までじっくり観察してみたり。その場に行かずとも知識を補ったり擬似体験できるのが、タブレット学習の魅力のひとつ。その後に"じゃあ、本物を見に行ってみよう"と、そこで実体験と相互リンクをするとより効果的です」

また、タブレットでは計算や漢字などをゲーム感覚で勉強できる知育アプリもたくさんありますが、そのようなアプリを上手に活用するのもいいようです。

「繰り返し学習もタブレットの得意分野です。掛け算や割り算など、子どもがつまずきやすい分野をタブレット学習で補ってあげるのもいいですね。また、算数の立体問題は画面内で立体を指で動かしてみることで、より理解しやすくなります。デジタルとアナログのいいところを両方取り入れながら学習するのがおすすめです」



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ポイント2:親子のコミュニケーションツールとして活用

佐川さんによると、乳幼児から小学校の時期は、親子のコミュニケーションツールとしてタブレットを活用すべきと言います。ただ子どもに与えるだけではなく、親子の間に置いてみて、同じ体験をするのが理想的です。

「タブレットで動画を見るだけでは、どうしても受け身になってしまいます。さまざまな可能性が広がるツールなのだから、ぜひ親子で体験を共有してください。最近では、絵本を自分で作ることができるアプリがあって、自分の声を録音してイラストと合わせていくと、絵本が出来上がります。登場人物のセリフを一緒に考えてみたり、「もっとこうしたらいいんじゃない?」とアドバイスをしてみたり、親子で楽しみながら作り上げていくことで、創造力や発想力を養うことができます」

ほかにも、歯の磨き方やボタンの留め方など、キャラクターと一緒に楽しく学べる動画を日常生活に取り入れてみるのも上手な使い方。大画面のタブレットなら、子どもが操作しているところを親も一緒になって画面を見ることができるので、親子のコミュニケーションのきっかけになります。



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出典元:子どもネット研



「子どもネット研」の調査では、約半数の子どもたちがタブレットで写真や動画を見ていることが分かります。一方で、知育アプリを使っている割合は6.7%、絵本や児童書を読むなどは6.5%と、学習目的で使われている割合はまだまだ低いのが現状です。写真や動画だけでなく学習系アプリも、ぜひ積極的に使っていきたいですね。

ポイント3:肝心なのは使い始めるときのルール作り

親子が楽しく安全に使うためには、最初のルール作りが大切です。親が「こうしなさい」と従わせるだけでは、なかなか上手くいかないことが多いよう。どうしてそのルールが必要なのか、それを守らないとどうなるのかを親子で話し合いましょう。

「小学生のお子さんにとって、食事の時間や睡眠時間は、身体の基礎を作るために大事な時間。タブレットの使用により、その時間が削られないようにするには、最初のルール作りが肝心です。親子で1日の生活を円グラフに書いてみて、子どもが自由に使える時間を洗い出してみます。また、眠る1時間前までにはタブレットの使用を終わらせるなどの、基本的な約束ごとも決めておきましょう。インターネットを利用する場合は、使い始めるタイミングでフィルタリングを設定してください。その際、子どもに見せたくないものを決めた上で、フィルタリングのレベルを設定しておくと安心です」



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「親御さんも、お子さんのタブレットやスマホ利用を考える前に、自分たちがどう使っているのかを見直してみましょう。親が家でもダラダラと使っているようでは、子どもも同じような使い方をするのは当然。子どもがタブレットを使い始めるタイミングで、家族みんなでルール作りをしてみるのもいいですね」

「子どもネット研」が作成している、「保護者のためのセルフチェック」を使って一度チェックしてみましょう。子どもが安全に使うためには、親がタブレット使用のメリットとデメリットをしっかり把握しているかどうかが鍵になります。

使い方次第では、無限の可能性がある!

タブレットやスマホを上手に活用することで、子どもの世界観が広がったり、親子で一緒に楽しい時間を共有することもできます。ただし、タブレットを使い始める前には親子で話し合う機会を持ちましょう。

佐川英美さんのプロフィール紹介

D115-06.jpg子どもたちのインターネット利用について考える研究会 事務局

学校現場のICT支援、コンサルを経て、2005年4月にポータルサイト運営企業へ入社。子ども向けポータルサイトや検索サービスの担当としてや、ネットマナーコンテンツ、教育機関への出張授業など、オフライン・ イベントの企画を担当。2013年より政策部門に異動し、有識者会議「子どもたちのインターネット利用について考える研究会(子どもネット研)」、「一般社団法人セー ファーインターネット協会」などの活動を通し、青少年のネット利用に関する諸問題 に取り組む。

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